12月4日、経済学者にして歴史人口学の泰斗であった、速水融・慶應義塾大学名誉教授が90歳で亡くなりました。
速水さんは、18~19世紀のイギリスで起きた、資本(機械)によって労働生産性を向上させた「産業革命」(industrial revolution)に対して、16~17世紀の日本においては、資本(家畜)の労働を人間が肩代わりすることによって労働生産性を向上させた「勤勉革命」(industrious revolution)が起きたと提唱して、世界の経済史研究に大きな影響を与えました。
速水さんの「勤勉革命」論は、単に江戸時代の日本の経済成長の仕組みを解き明かしたのみならず、経済成長を取り戻すために四苦八苦している現代の日本人にとっても、大きな示唆を与えてくれます。
拙著『野生化するイノベーション』から、速水さんの「勤勉革命」に関する議論を再構成して紹介しましょう
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