年間86万人がハラスメントで退職…社労士が見た「黙って去っていく元社員からの”手痛いしっぺ返し” の実態」

 ハラスメントを苦に職場を去る人が後を絶たない。その数、年間86万人(推計)。うち、57万人は退職理由を会社に伝えていない。人事ジャーナリストの溝上憲文さんは「企業としては自己都合で黙って辞めていくからといって安心できない。ハローワークに失業手当の給付手続きに行ったとき『パワハラで辞めました』と申告があり、発覚するという事案が増えている」という――。

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【管理者コメント】

 ネガティブな理由で会社を辞める時の人の心情の一つとして、「少しでも早く関係を切りたい」という考えがあると思います。退職理由を正直に伝えることで、退職までの時間が長引いたり、トラブル相手の事を考える時間が増えるぐらいなら、さっさと去りたい、という考えに至るのも理解できます。

 具体的な対策を講じるかどうかは、それぞれに企業のポリシーで決めて良いと思いますが、遅きに失さないように、「物言わぬ退職者」を放置した結果、何が起こる可能性があるのかは理解しておいたほうが良いでしょう。